生地の重さが基準値以下なのはなぜ?8つの視点から解決方法

生地のGSM(平方メートルあたりのグラム数)不足は、通常の取引にはほとんど影響しない軽微な問題のように思えるかもしれません。しかし、輸出注文や特定の貿易取引においては、GSMが最も重要な要素となることがよくあります。企業が大量注文を獲得したにもかかわらず、生地のGSMが基準を満たしていないために返品やクレームに直面することは珍しくありません。以下は、生地のGSM不足の原因です。

1. 生地のGSMの決定

まず、糸番手と生地の密度が仕様に適合しているかどうかを確認します。生地から長方形または正方形のサンプルを切り取り、その端が経糸2本と緯糸2本に揃うようにします。スチール定規で長さと幅(センチメートル単位)を測り、切り取ったサンプルの面積(平方センチメートル単位)を計算します。次に、天秤でサンプルの重量(ミリグラム単位)を量ります。
サンプルのGSM計算式:

GSM=1000重量(mg)​÷10000面積(cm2)​=面積(cm2)重量(mg)​×10

1.1 計算とツール法の併用

例: 布地サンプルの長さは 7 cm、幅は 8 cm、重量は 772 mg です。

GSM=7×8772×10=138 g/m2

1.2 ツールのみの方法

円形の生地サンプルを用意します。生地を下に置き、カッターを時計回りに数回回転させて、3つの円形サンプルを切り出します(耳または生地の端から少なくとも20cm離れた場所から切り出します)。サンプルを電子天秤で計量し、正確なGSM値を算出します。

2. 染色布のGSMの計算

生機のGSMは、生地の単位面積あたりの重量を指し、通常は平方メートルあたりのグラム数(g/m²)または平方ヤードあたりのオンス数(oz/yd²)で表されます。実際のGSMは、綿の混紡率、糸番手、仕上がり生地の幅、そして後加工工程によって大きく左右されます。以下はGSMの簡略化された計算式です。

2.1 非伸縮性染色布のGSM計算

GSM=(経糸番手グレー生地の経糸密度​+緯糸番手グレー生地の緯糸密度​)×24.3
例: 20×16 / 128×60 / 63 インチの仕様の生地の GSM を計算します。

GSM=(20128​+1660​)×24.3≈246.6 g/m2

実際の G​​SM の範囲は約 242~248 g/m² です。

2.2 完成ストレッチ生地のGSM計算

GSM = 仕上がり生地幅 筬幅​×(経糸番手 織機上の経糸密度​×22.17+緯糸番手 グレー生地の緯糸密度​×21.4)
例: 仕様 C 78″ / 20×16+70D / 116×48 の生地の GSM を計算します。

GSM=5878​×(20116​×22.17+1648​×21.4)≈259 g/m2

実際の G​​SM の範囲は約 260 ~ 265 g/m² です。

注: 78 インチは筬の幅を指し、58 インチは完成した生地の幅を指します。

3. 簡易計算と実測値の比較

簡略化された計算式を用いて算出したGSM値と、完成した生地サンプルの実際の重量GSM値を比較してください。一般的に、±5 g/m²以内の誤差は許容範囲とされています。大きな誤差がある場合は、徹底的な分析が必要です。長年の経験に基づき、以下のパターンがまとめられています。
標準条件下では、±5 g/m²以内の偏差は正常です。大きな偏差がある場合は、以下のガイドラインに従ってください。コーマ糸(コンパクトヤーン)は、偏差が小さくなる傾向があります。
  1. ポリエステル綿混紡糸、ポリエステルナイロン混紡糸、化学繊維糸の場合、換算係数は純綿糸に使用される583.1係数よりも高くなります。同じ公称番手の糸でも、実際のテックス番手は高くなるため、計算されたGSM値は実際の重量値よりも低くなります。
  2. 撚糸は2本以上の単糸を撚り合わせて作られます。撚り収縮により、実際の糸番手は公称番手よりも太くなり、計算されたGSM値は実際の重量値よりも低くなります。この偏差は、経糸と緯糸の両方を撚り合わせた場合により顕著になります。
  3. オープンエンド紡績糸は短繊維で作られており、染色やプリントの前処理段階の精練中に大幅な損失が発生するため、計算された GSM 値は実際の重量値よりも高くなります。
  4. GSM は通常、洗浄処理後に 5~6.5% 増加します。
  5. 濃い色で染めた布地の場合、染料の重量により、計算された GSM 値は実際の重量値よりもわずかに高くなります。
  6. 漂白された生地や淡い色の生地の場合、計算された GSM 値は実際の重量値よりもわずかに高くなります。
  7. コーティング処理後、GSM は 3~7% 増加します。
  8. GSM はスエード処理後に 3.5~6% 減少します。

4. 完成生地GSMが減少する理由

  1. 前処理中に過度に伸ばすと、緯糸密度が低下します。
  2. 完成した生地を過度に引き伸ばして幅を広くすること。
  3. 後処理における高アルカリ濃度と過度に高い温度は糸の繊維を損傷します。
  4. 購入した原糸が指定番手より細い (例: 公称 40S の糸が実際は 41S である)。
  5. 織りの過程で原糸が激しく摩耗すると、繊維が過剰に抜け落ち、糸が細くなり、GSM が低下します。
  6. 染色中に再染色または剥離処理を行うと、糸の大幅な損失と糸の細化が発生します。
  7. 焼き付け時の炎の強度が高すぎると、生地の表面が乾燥し、その後の糊抜き工程で糸が傷つき、糸が細くなります。
  8. ブラッシングやスエード仕上げの工程中に生地表面に生じる損傷。

投稿日時: 2025年8月18日